珈琲レターセット3


※少し再版しました 24'08.31
【8月の新作】
珈琲はお好きですか?
宇宙豆屋珈琲店は1923年創業。当時は店主(曽祖父)がサイフォンで珈琲を淹れていました。
お手紙を送る相手が珈琲をお好きならきっと喜んでいただけると思います。
また、連作ですので前作、前々作を同じ相手に送るのも相手に喜んでいただけるのではないでしょうか…
[前作、前々作との違い]
大きく違うところは、屋号、商品名、罫線が深緑色になっています。雰囲気がまた違うので楽しめると思います。
[商品仕様]
便箋 6枚入り A5サイズ(約148.5mm×210mm)
封筒 3枚入り 定形内(約90mm×156mm)
※便箋、封筒共にクラフト紙、家庭用プリンターで印刷。
※裁断、折り、糊付けなど全て手作業ですのでサイズ等若干のズレが生じる場合がありますが、なるべく誤差は最小限になるようにしていますので、ご了承下さい。
[作品紹介]作品のコンセプト
大正後期、緑に囲まれた少し郊外に景観を損ねないようモスグリーンを基調とした和洋あわせたモダンな建物がひっそりと佇んでいた。それが曽祖父が始めた「宇宙豆珈琲店」(そらまめこーひーてん)である。因みに僕は「宇宙豆屋珈琲」。
祖父から聞かされた曽祖父は白のワイシャツをキチンとしわを伸ばし上までボタンをし、黒のスラックスで黒皮の靴を履いて背筋をピンと伸ばし、サイフォンで珈琲を淹れる…。そして手作りのカステラが評判だったそうです。
曽祖父はサイフォンで珈琲をいれる時はお気に入りの懐中時計で時間を測っていたと祖父が形見のそれを見ながら話してくれた。
店主はポケットから愛用の懐中時計を取り出すと時間は午後3時20分を回ったところだった。
窓から外を見つめると先程までの雨がやんで柔らかい陽射しがさしていた。
カランカラン…
入ってきたのは、黒いマントの下から見える憲兵らしき制服の若い男性と、質素ではあるが清潔なワンピースを着た若い女性。初めて来る客だった。
「いらっしゃいませ、お好きなテーブルへどうぞ。今メニューを…」と言いかけたとき、男性が真ん中のテーブルに女性を座らせながら、「珈琲2つと、それと…カステラはありますか?」と尋ねてきたので店主は少々驚きつつも「ございます。おいくつお持ちしましょう?」「一つは、彼女に。もう一つは土産にしたいのだが可能か?」「承知致しました」と返事をした。
店主が驚いたのは、初めての客なのにメニューを見ずにカステラを注文したこと。当時、カステラはまだ他のお店ではあまり扱っておらず、ましてや珈琲専門店のメニューにあること自体、珍しいことだったからだ。
サイフォンのフラスコ内に濾過された珈琲が落ちるのを二人は子供のように目を輝かせて黙ってそれを見つめていた。珈琲は男性と女性に、今日作り立てのカステラは切り分けて女性の前にそれぞれ置いた。
雨だったことと夕方前ということもあり、他に客はいなかったから、二人の話している内容をところどころで聞き取れた。三ヶ月ぶりに会えたこと、次はいつ出発するのか、それと母親の容態を気遣う言葉など一時間ほど珈琲を飲みながら夢中で話し合っていた。
それからまた半刻が過ぎた頃、男性が会計を済ませ、店主は土産用に包んだカステラを男性に渡した。すると男性が包装されたカステラを見て
「どこのカステラが美味しかったのか、母に尋ねたのですが分からず、この包装紙を父が渡してくれてわかったんです。母が大変気に入ってもう一度食べたいと申しましたので…」
店主は、驚いた顔をした。思い出したのだ!何ヶ月か前に、立派な口髭をたくわえた中年男性が珈琲と他に甘い物がいただきたいと言われて、たまたま店のメニューにしようと作ったばかりのカステラを勧めたところ「大変美味しかった!妻にも食べさせたいのだが…」と仰ったので「お包みしましょう」と手土産としてお渡ししたのだ。
「そうでしたか、覚えています。あの時はお父上様にも当店の珈琲とカステラを気に入っていただきありがとうございました」と深々と会釈すると、男性は「私もとても美味しくいただきましたし、彼女にも喜んでもらえました。ご馳走様でした。また来ます」そう言って、二人は店主に会釈をし、土産のカステラを持って店を出て行った…
※全て架空です。
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宇宙豆屋珈琲店は1923年創業。当時は店主(曽祖父)がサイフォンで珈琲を淹れていました。
お手紙を送る相手が珈琲をお好きならきっと喜んでいただけると思います。
また、連作ですので前作、前々作を同じ相手に送るのも相手に喜んでいただけるのではないでしょうか…
[前作、前々作との違い]
大きく違うところは、屋号、商品名、罫線が深緑色になっています。雰囲気がまた違うので楽しめると思います。
[商品仕様]
便箋 6枚入り A5サイズ(約148.5mm×210mm)
封筒 3枚入り 定形内(約90mm×156mm)
※便箋、封筒共にクラフト紙、家庭用プリンターで印刷。
※裁断、折り、糊付けなど全て手作業ですのでサイズ等若干のズレが生じる場合がありますが、なるべく誤差は最小限になるようにしていますので、ご了承下さい。
[作品紹介]作品のコンセプト
大正後期、緑に囲まれた少し郊外に景観を損ねないようモスグリーンを基調とした和洋あわせたモダンな建物がひっそりと佇んでいた。それが曽祖父が始めた「宇宙豆珈琲店」(そらまめこーひーてん)である。因みに僕は「宇宙豆屋珈琲」。
祖父から聞かされた曽祖父は白のワイシャツをキチンとしわを伸ばし上までボタンをし、黒のスラックスで黒皮の靴を履いて背筋をピンと伸ばし、サイフォンで珈琲を淹れる…。そして手作りのカステラが評判だったそうです。
曽祖父はサイフォンで珈琲をいれる時はお気に入りの懐中時計で時間を測っていたと祖父が形見のそれを見ながら話してくれた。
店主はポケットから愛用の懐中時計を取り出すと時間は午後3時20分を回ったところだった。
窓から外を見つめると先程までの雨がやんで柔らかい陽射しがさしていた。
カランカラン…
入ってきたのは、黒いマントの下から見える憲兵らしき制服の若い男性と、質素ではあるが清潔なワンピースを着た若い女性。初めて来る客だった。
「いらっしゃいませ、お好きなテーブルへどうぞ。今メニューを…」と言いかけたとき、男性が真ん中のテーブルに女性を座らせながら、「珈琲2つと、それと…カステラはありますか?」と尋ねてきたので店主は少々驚きつつも「ございます。おいくつお持ちしましょう?」「一つは、彼女に。もう一つは土産にしたいのだが可能か?」「承知致しました」と返事をした。
店主が驚いたのは、初めての客なのにメニューを見ずにカステラを注文したこと。当時、カステラはまだ他のお店ではあまり扱っておらず、ましてや珈琲専門店のメニューにあること自体、珍しいことだったからだ。
サイフォンのフラスコ内に濾過された珈琲が落ちるのを二人は子供のように目を輝かせて黙ってそれを見つめていた。珈琲は男性と女性に、今日作り立てのカステラは切り分けて女性の前にそれぞれ置いた。
雨だったことと夕方前ということもあり、他に客はいなかったから、二人の話している内容をところどころで聞き取れた。三ヶ月ぶりに会えたこと、次はいつ出発するのか、それと母親の容態を気遣う言葉など一時間ほど珈琲を飲みながら夢中で話し合っていた。
それからまた半刻が過ぎた頃、男性が会計を済ませ、店主は土産用に包んだカステラを男性に渡した。すると男性が包装されたカステラを見て
「どこのカステラが美味しかったのか、母に尋ねたのですが分からず、この包装紙を父が渡してくれてわかったんです。母が大変気に入ってもう一度食べたいと申しましたので…」
店主は、驚いた顔をした。思い出したのだ!何ヶ月か前に、立派な口髭をたくわえた中年男性が珈琲と他に甘い物がいただきたいと言われて、たまたま店のメニューにしようと作ったばかりのカステラを勧めたところ「大変美味しかった!妻にも食べさせたいのだが…」と仰ったので「お包みしましょう」と手土産としてお渡ししたのだ。
「そうでしたか、覚えています。あの時はお父上様にも当店の珈琲とカステラを気に入っていただきありがとうございました」と深々と会釈すると、男性は「私もとても美味しくいただきましたし、彼女にも喜んでもらえました。ご馳走様でした。また来ます」そう言って、二人は店主に会釈をし、土産のカステラを持って店を出て行った…
※全て架空です。
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その際、発送予定日のお知らせをさせていただきます。
定形外郵便は、土日祝や近県の翌日配達はありませんので、発送する曜日によってはお届けまでに3日以上要する事がございます。
✴︎ご注文前に自己紹介内の「ご注文後の注意点」も必ずご一読ください。
「ご入金後の連絡」「ご入金後のキャンセルについては原則お受け出来ない」「送料過多の時は代替品」などの内容が記載されています。
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