桜の咲き誇るドーム型の風鈴です。ピンクと赤の色重ねが華やかです。
中の幹のパーツが揺れて音が鳴ります。

幹が揺れる、というアイデアといい、花びらの輪郭のギザギザをしっかり残して生かして縁を仕上げているところといい
（シンプルな波線にしたら仕上げは楽だったでしょうに、そうはせず）、
花弁の隙間の穴も開けてるところといい・・・
「こんな形だったらきっと楽しいよね！」という思いが、息づかいもそのまま形にされているかの様子には脱帽です。

用途のみに形をそぎ落とされたシンプルなものがデザインとして重宝される昨今ですが、こういった人の手で作られた面白さを再発見させてくれるのが、南部鉄器の風鈴の味わいの一つだと思います。

小さめの「桜らんまん」というタイプもありまして、
こちらはコンパクトにフチの真っ直ぐな形状です。
中の「舌」も幹ではなく通常の風鈴の形です。
お花の風鈴は桔梗やあさがおなどいろいろあり、どれも色鮮やかで見ていると楽しくなりますよ。

音色のサンプルをこちらから視聴できます。
https://youtu.be/cL2fZ4-5hHw
画像のQRコードからも見られますので、どうぞご参考になさってください。

Φ９×高さ６．５㎝
鉄製です。


こちらは南部鉄器(岩手県）の風鈴です。
昔からたくさんの風鈴を作り続けておられ、
その中には今見ても楽しくクリエイティブなデザインのものが多く、
見るとパッと気分が明るくなるような、新鮮な造形や色あいがあります。
「鉄」という素材を生かし続けながら、のびのびとした発想力で作られておられる様には懐かしさの中に新たな驚きを見つけられます。
いくつかご紹介してゆきますので、お好みのものを探してくださいね。


製作　文秀堂