可盃(べくはい)とは注がれた酒を飲み干すまでは下に置けない盃のことを言います。宴席でのお遊びに使われるもので、底に穴の開いたものや底が尖ったものなど色々あって可盃コレクターもいるようです。
この毒キノコの可盃は磁土で成形し、内側はパープルホワイトなマット釉、外側は焼き締めの状態から赤と白の天然漆を塗って仕上げたハイブリッドな作品です。
酒宴が始まる前はキノコの状態にしておきます。酒が出てくると傘を取って盃にして飲みます。高台のない盃なので飲み干すまでは下に置くと酒が溢れてしまいます。そうやって何杯も酒を飲むうちに毒キノコの毒がまわってくる(酔っぱらう)という寸法です。「もうこれ以上飲めません」とギブアップする時は傘を元のように戻してゲーム終了です。この盃があれば宴席が盛り上がること間違いなし！です(笑)
サイズ　口縁約8cm 高さ約11cm(キノコ時)