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大きな楠の一枚板で製作したローテーブルです。
画像でご覧いただくと分かる通り、意図的に4方をカットしてデザインしています。
カットすることによって雰囲気を軽くし「どうだ一枚板テーブルだぞ！」という重厚感が溢れ過ぎている前時代っぽいデザインから離れたい、と思っています。
本材はなかなかの樹齢のクスかと思われます。複雑な杢目の部分（大きな枝分かれでもあったのでしょうか？）と流れる様な木目のラインが美しい部分が一枚に共存した面白い素材です。乾燥による干割れは強度的には問題ないですが、食べ物や液体が入らないように気をつけてください。もちろん不衛生だから、という理由です。（木の割れについては　https://www.wood-power.com/director/kantyou07/　もご参照ください。割れたほうが強度が上がるという論文もあるそうです！）
大きい板の場合、脚部のデザインについては「重厚な一枚板をどれだけ軽く見せるか」を常に意識しています。

楠→広葉樹の中でも特に寿命が長い樹種なので、記念樹もしくは御神木として公共施設や寺社仏閣に植林されることが多い木。ぐねぐねと曲がりながら成長するので直線の材をつくりにくい、よって建物の構造躯体には使われにくい素材です。太い径と抜群の強度、高い防虫効果を持つ為、彫刻家にとっては垂涎の素材です。

※寸法（20枚目の画像をご参照ください）
よこ : 129cm
奥行き : 48.5cm
全高 : 41.5cm
天板の厚み : 5.3cm


塗装について
テーブルの天板・木端・木口はお手入れしやすいように防汚性に優れた最高級の植物性オイルで仕上げております。すぐに拭き取れば汚れや染みはつきません。飲食店でも問題なくご使用いただいております。樹皮や入皮の内壁は木の内部に浸透するタイプのウレタンでやんわりと固めています。
全ての塗料は食品衛生法に適合しておりますので、アレルギー体質の方やシックハウス症候群の方でも安心してご使用いただけます。

木材の変形について
私共の作品に使う木材にはすべて「木の呼吸を止めない」加工を施しています。
樹脂やレジンで木を覆えば変形を最小限にすることが出来ますが、木が持つ本来の手触りや香りが失われますし、なにより呼吸が止められた木がかわいそうです。
ご購入後に変形する可能性があることをご理解の上、ご検討ください。
変形するとはいえ、ある日突然真っ二つに割れてしまうわけではありません。長い年月の中で変形し、変形後も十分にお使いいただけます。ご自身で出来る修繕の方法も私の知る限りのことをお伝えいたします。有償ではございますが補修加工も承っております。


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