大麻草の皮からとれる靱皮を研ぎ澄まし、輝くばかりの繊維を精麻といいます。
精麻は、古代より「海水でも祓いきれない穢れを祓う」役割を担った 「祓い清めのツール」として御神事で使われてきた植物で、今日でも神社のしめ縄などの御飾りに使われています。
そして、伊勢神宮のお札のことを「神宮大麻（じんぐうたいま）」と言い、大麻＝精麻とは天照大神の御印とされています。かつての日本人の生活の中では、赤ちゃんが生まれる時のへその緒は麻糸で切り、子供は麻のように丈夫にすくすく育つようにとの親の願いで麻の葉模様の着物で育てられました。また、大相撲の横綱の化粧まわし、下駄の鼻緒などにも用いられ、日本の伝統文化の中でも、なくてはならないものでした。このように大麻草は精神的にも物質的にも、日本人のシンボルともいえる植物であり、桜が日本の国花とするならば、大麻草は日本の国草であるといって良いのです。
この光明紐は精麻から作った紐と金紐を結んで作ったもので、左手首や左足首に着けることをお勧めします。